今の主人はバツイチです。
まだ前の奥様と離婚が成立していない時期に関係を持ってしまっていました。
今の主人との出会いは前の職場でした。
物静かで影も薄く、こんな人職場にいたんだというイメージの人です。
子どもはいなくて結婚して4年目という事は知っていました。
彼が私の担当になったのが私が退職する半年前。
退職は前々から決めていたことでしたので、彼のことは全く関係はしていません。
彼と仕事をするうちに、物静かな中にも仕事熱心な所、悩みを聞いてくれる所、意外と笑顔が素敵な所に惹かれていきました。
奥様がいることは知っていながら。
それからというもの、私は職場に行き彼の顔を見る度にドキドキがとまらないような状態になっていきました。
このような感情は学生の時以来で、どうしようもなく抑えきれない気持ちに達していました。
ある時、彼からメールアドレスを書いた紙をもらいました。
仕事のやり取りをする上でお互い休みの日にも情報を共有したいからとのことでした。
あまりの驚きに、その紙を持ってトイレに駆け込み、ガッツボーズをしたのを今でも覚えています。
最初は仕事のことでたまにやりとりをする程度でしたが、だんたんとお互いのことも話すように。
会社では堂々と話せないので、私としてはメールが来るのが楽しみで、肌身離さず携帯電話を握りしめていました。
アドレスを交換してから数週間後、実は妻と離婚したいと考えているという内容のメールが届きました。
私は驚いたという気持ちよりも、禁断の片思いから抜けられるかもしれないというわずかな期待を持って彼に接するようになりました。
彼は奥様のご両親と住んでいて、使い走りにされている苦しさに悩まされている状態で、もう奥様にも愛情がなくなっているとのことでした。
私は親身になってメールで彼の支えになり、言葉を交わさなくてもお互いが同じ思いになっていくのには時間はかかりませんでした。
その甲斐があったのか、彼は別居する方向へ話が進みました。
私は彼の一人暮らしのサポートに励みました。
もちろん、離婚したわけではないのでばれないように慎重に行動に移していました。
食事は作り置きしていつでも食べられるようにしてあげていました。
それはそれは自分が奥さんになった気分で、ばれたら終わるというスリルを感じながら楽しんでいました。
奥様と離婚が成立したのは私の誕生日の前日でした。
その後私は退職し、5年後私たちは同棲の末入籍をしました。
お互いの両親には彼と離婚前から関係があったことは内緒です。
墓場まで持っていきます。