「自営業をしている」と言っていた彼が実は、無職の妻子有の最低男でした。
出会ったのは友人が飲み屋で仲良くなったという人。
ちょうど彼氏を募集していた私に紹介してくれたのです。
最初はお互いの番号を交換しマメに連絡を取り合うくらいの関係でしたが、彼はカッコ良かったし、彼も私を気に入ってくれて付き合うようになりました。

彼は私に自営業をしていると言っていました。
職種はとび職。
ただ、私には彼に対する疑問がありました。
彼は一人暮らしと言っていたのに一度も彼は家に連れて行ってくれないのです。

当然、彼に聞きました「あなたの家に行きたい」と。
彼はいつもこう言いました「実は、私と付き合う前に同棲していて彼女の使っていた物が部屋に残ったままなんだ。
だから、大好きな私に他の女と生活していたっていう痕跡すら見せたくないんだよね。
俺が逆だったら嫉妬しちゃうし。」

今思い返せば、この言い方もおかしなところだらけですね。
当時の私は、彼にお熱だったもんで、（あぁ、彼は紳士的だから、私に気を使ってくれているんだ）と盲目になっていました。

その後は散々なもので、彼はヤクザの車にぶつかって事故に合ったと言い、今月は社員に払う給料が払えないと私に相談してきました。
ケータイも支払いができずケータイも止められたと。
少し変だなと思い始めていましたが、「好き」って気持ちは怖いですね。
私は無職のくせにお金を貸してしまいました。
ケータイも自分名義の物を契約し彼に渡してしまいました。

その後は、彼に会うこともなく連絡がくることもありませんでした。
というありきたりな流れで終わると思いきや、私が契約したケータイ電話の契約書類が奥様に見つかり奥様から連絡が来たのです。

私は奥様がいることを知りませんでしたので、「彼の妻です。」と聞いて頭が真っ白になりました。
奥様の話はこうです。
旦那は仕事をしていない、ブラックリストに載っておりケータイは契約できない、逮捕歴がある。
彼の奥さんがお金を返済してくれると言ってくれましたが、結局一度も支払いはありませんでした。

私は奥様もグルなんだと思い始めました。
というか誰も信じられなくなり、「グルですよね？」と聞きました。
だって、おかしいんです、旦那の実家と仲が悪いからどこだか知らないとか、旦那は帰ってこないの一点張り。
奥様はグルじゃないと逆切れしてきました。
元を正せば私がお金を貸したのがいけないのです。
兎に角どんなに愛していてもお金だけは絶対に貸してはいけないのだと思いました。

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